ダイヤモンドの新型モビホHF40CLSの開封とインプレ

2024年1月31日

実用的な全長1mのHF40CLSは走れるモビホだ

みんなが待ってた走りながら使えるHFモビホが登場しました

ダイアモンドの新しいモービルホイップを入手しましたので、開封の儀をやっていきます。
今回入手したのはHF40CLSという7MHzのモービルホイップです。
全長は約1mと短い仕様です。
最近ではアパマンの方はもちろんのこと、戸建てのご自宅にお住まいの方であってもアンテナ設置が厳しい状態になってきています。
そんな貴局にはモービルシャックの構築を本格的に検討してみては如何でしょうか。
2mほどのモビホを購入しても、乗用車では収納する場所に困ってしまったり、エレメントを分割して収納しても、エレメント固定用の「イモネジ」を紛失して、せっかく苦労して持参したアンテナが使えないという悔しい思いをした方も少なくないと思います。
そんな貴局には「HF40CLS」がモービル運用の正解となるかもしれません。
数量限定生産です。

<仕様>
型番:HF40CLS(7MHz帯に対応)
※数量限定
空中線形式:垂直型(1/4λセンターローディング)
全長:約1m
重量:約580g
耐入力:200W(FT8などでは耐入力の1/5(40W)以下の電力が推奨されています)

価格:18,700円

HF40CLSの具体的な価格や納期についてはダイヤモンド製品を扱っている販売店にお問い合わせください。
既にメーカーでは、販売店からの注文で規定生産数を完売しているとのことです。
気になった方は、とりあえず販売店に問い合わせてみてはいかがでしょうか?

走って使える全長1mのモビホだった

実際にHF40CLSに触れてみた第一印象は「短い!」と感じました。
ダイヤモンドの従来のHFモビホのラインナップは以下の通りです。
・HV7CX 1.9m
・HV5S 1.42m
・HF40FXW 1.4m
・HF40CL 2.2m
従来のラインナップでは、最低でも全長が1.4mほどの長さです。
それに比べてHF40CLSは約1mと言う全長なので、使い勝手のいい、実用的な長さと言えるでしょう。
実際にどれくらい使いやすい長さかというと、144/430MHz用のモビホで定評ある「NR770R」は98cmとほぼ同じ全長です。
多くの方が利用しているVUのモビホと同じ全長なので手軽に使えるHF用モビホと言うことが分かります。
従来のHF用のモビホは、正直言って車両につけて走ると言うよりも、どこかに車を停めて運用するスタイルしか使用できない長さでした。
HF40CLSは、通勤などモービルで走りながら毎朝のお馴染み各局とのお空でのご挨拶や、コンディション・チェックなどにも最適ではないでしょうか?

▲お馴染みの黄色いパッケージには分解されずにアンテナが収納されている
▲1/4λのセンターローディング。空中線の形式は垂直型となる
▲パッケージからアンテナを出すとこんな感じ

細部を見てみよう

細かい部分も見てみましょう。
このHF40CLSは「センターローディング」が採用されており、ローディングコイルがアンテナの中間部に設置されています。
どうやらこの「ローディングコイル」の仕様を変えることで、7MHz以外のバンドへも対応できるようなっているようです。

▲ローディングコイル下部には「水抜き」の穴が開けられている。気温などの温度変化で内部に結露による水分が発生しても安心だ
根元から90度曲げられるので、天井の低い駐車場に車を止めるときも便利
▲折り曲げ機構は手で簡単に操作できる
▲基台に取り付けるコネクターはM型を採用している
▲全長は1mと短いがセンターローディングを採用して性能アップを図っていることが分かる
▲画像処理でコールサインを記入してイメージ画像を作った。ローディング部にクラブ名やコールサインなどをシールで貼っても楽しそうだ

アースは必須だ!

HF40CLSの性能を引き出すアンテナアースが必須となります。
今回ご紹介しているHF40CLSは7MHz用と言うこともあり、かなりアースには気を遣ってセッティングを行ってみました。
従来のラインナップを見ると最低でも全長が約1.4mありますが、このHF40CLSは全長が約1mです。
1/4λのアンテナなので、本来は10mの長さがあるものを1mまで短縮しています。
1/10とは、かなりの端縮率なのでアースはかなりシビアになってきます。
しっかりとアースがとれないと調整は不可能といっても過言ではありません。
アースの状態や周囲の環境などで調整は変わってくると思うので、ご自分の車に実際に取り付けてアンテナの調整を行うのがベターと感じました。
今後は他のバンドへとラインナップも充実してくると思われるますが、7MHz帯でしっかりとアースがとれれば、7MHz帯以上の周波数で同じタイプのラインナップの製品が発売されても十分に対応できるアースと考えてもいいでしょう。

▲付属品として、エレメント調整用の六角レンチが1本付属している

ダイヤモンドでは、アース用の製品もリリースしています。

▲アースマットの「MAT50」

▲アース用のボンディングワイヤー3本セット「TPES3」

全体的にしっかりした作りだ

HF40CLSを見て感じたのは「しっかりした作りだな」ということです。
ダイヤモンドもHF40CLSを車につけて走行することを真剣に考えているような構造です。
ダイヤモンドでは一番短いHFのモビホですがメーカーの真剣さが伝わってくるようです。

▲ローディングコイルから上のエレメントは3mmφくらい
▲ローディングコイルから下の部分のエレメントは5mmφくらいのがっしりとしたものがしようされている

他のバンドでのラインナップ展開にも期待

今回紹介しましたHF40CLSは7MHz帯専用の設計ですが、全長1mと言う長さという性能を前面に押し出した製品はいままでにないアンテナです。
このことからも、他のバンドでの製品展開も大いに期待したいところです。
既に他の番での新展開も発表されており、7Mhz帯用以外にも下記のバンドの製品がリリースされます。

取説も公開

製品に付属している取説も紹介しておきます。
使用時は、よく取説をお読み頂き、注意事項などを守って正しくアンテナをご利用ください。

▲使用時は説明書をよく読んで運用したい。特にFT8運用時の出力設定には要注意だ。

想像の上を行く受信感度

当編集部でもHF40CLSを使用しましたが、予想以上の受信感度に正直驚いています。
ぶっちゃけ、もっと受信感度が悪いと勝手に思い込んでいましたが、想像以上に聞こえてくる信号には驚きという感じです。(編集部の独自の感想です)
全長1mと言うモビホですから、メインで使うには役不足は否めないかもしれませんが、サブアンテナとしては使い勝手が非常にいいアンテナと思います。
集合住宅のベランダに設置する常設モビホとして、また車に設置する「走って使える7MHzモビホ」としても活躍してくれそうです。

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