ダイヤモンドから、1.9&7Mhz用2バンドダイポールアンテナW719が発表

先日1.9~430MHzまでカバー(1.9と3.5はオプション対応)したRHM12を発売したダイヤモンドが、今度は1.9と7MHzの2バンドに対応したダイポールアンテナを発表しました。

1.9MHz帯は、メジャーなアマチュアバンドの中では一番低い周波数であるため、昔から「トップバンド」と呼ばれて認識はされていましたが、最近ではSSBでの運用も免許されるようになりましたが、以前はCWでしか免許されなかったり、波長が160mもあることから、アンテナの設置が難しく実際に運用されている方は一部の熱心な方がほとんどでした。

しかし、ダイヤモンドが先日発表したRHM12で1.9MHzが話題になり、1.9MHz帯への注目度は一気に上がってきました。
そこで今回は、1.9MHzと7MHzの2バンドに対応したダイポールアンテナ「W719」の発売となったようです。
先日発売を開始したRHM12によって、一気に1.9MHzに注目が集まっているようです。

ダイヤモンドブランドを展開している第一電波工業株式会社から、この度スクリュードライバー型アンテナとしては初となる1.9~430MHz(オプシ...
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仕様を見てみよう

W719の仕様を見てみたいと思います。

特長1

1.9MHz/7MHz 2バンド対応

特長2

耐入力 1.2kW(PEP)、FT8等のデジタルモードは250W対応

<仕様>
周波数:1.8~1.92MHz / 7~7.2MHz
VSWR:1.5以下(共振周波数において)
インピーダンス:50Ω
空中線形式:ダイポール型
接線:M型
耐入力:1.2kW(PEP)
全長:約30m
重量:約2kg

以上がW719の仕様となります。

メーカーも強調しているのが、2つのポイントです。
まずは「特長1」の対応周波数。
W719の最大の売りである「1.9MHz帯」対応と言うことであれば、モノバンドダーポールという選択肢もあったと思いますが、更にHF帯のメインストリートとも呼べる7MHz帯にも対応したことは「さすが」とった言ったところではないでしょうか。
極端な短縮率とはせずに、長さと飛びとのバランスを考えた結果、全長が約30mになったと考えられます。
30mも全長があれば、7MHz帯のダイポールは短縮せずにフルサイズダイポールとして利用できることから、7MHz帯では色々な面で使いやすいアンテナになっていると思います。

そして「特長2」も注目のポイントです。
W719の耐入力についてメーカーはアピールしています。
耐入力1.2kWは1アマ局の、1kW出力にも十分に対応できる耐入力ですが、これは1級局への配慮だけではありません。
2級局のデジタルモードの運用にも十分に配慮されていると言うことです。
いま市販されている、一般的な無線機単体の最大出力は200Wです。
FT8の運用では、長時間のフルパワーでの運用は無線機に大きなダメージを与えてしまうため、定格出力の半分以下での運用が推奨されているようです。
しかし、短縮率の高いアンテナだとどうしても、100Wで連続送信が可能と言う耐入力の製品が少ないという問題点もありました。
W719では「FT8等のデジタルモードは250W対応」とありますので安心してFT8の運用もできるというものです。
またFT8に限らず、RTTYやFAXなど、連続送信が行われるモードでもW719を使用すれば運用を満喫できそうです。


▲ダイポールアンテナは基本にして、取り扱いが簡単でよく飛ぶといった意見も多いため、HFローバンドでは愛用者も多い。

1.9MHzは短波(HF)ではなく、中波(MF)です

電波は周波数によって、便宜上の呼び名というかカテゴリー分けされています。
例えば短波(high frequency=HF)と言う言葉ですが、HFは3Mhz~30MHzまでの周波数の電波のことを示します。
今回対応している1.9MHzは中波(medium frequency=MF)っと呼ばれ、300KHz~3MHzまでの電波のカテゴリーです。
もちろんカテゴリが違えば電波の飛び方も違います。
1.9MHzの電波の飛び方は、周波数が近いAMラジオのようなイメージです。
その辺の説明は「月刊FBニュース」に掲載されていたので、URLを紹介しておきます。

月刊FBニュースはアマチュア無線のニューカマーの方や、これから始めようという方にお届けする電子webマガジン。

W719があれば1日中アマチュア無線を楽しめる

W719は7MHzと1.9MHzの2バンド対応ですが、この2つのバンドがあれば、1日中アマチュア無線を楽しめる環境ができあがります。

7MHz帯は、昼間は日本国内の局と手軽に交信が楽しめるバンドです。
ローパワーでも楽しめることから、移動運用の際のは運用者も多いのが特長です。
また、夜になると国内はスキップしてしまい、国外の局が多き超えるようになってきます。

1.9MH帯に関しては、日中、太陽が出ている時間帯の飛びはあまり期待できません。
電離層である、D層が、太陽が出ている時間は活性化してしまい遠くまで電波が届きません。
夜間にD層が消滅することによって、遠くまで電波が届く可能性があります。

太陽の出ている日中は7MHzで運用して、日没後は1.9MHzの運用を楽しむ。
W719があれば1日中、QSOのチャンスの逃すことなくアマチュア無線を満喫できるという感じでしょうか。

予測不能な1.9MHz

7MHzだと、だいたいの飛ぶ距離とか予測できませんか?
例えば1エリアの場合だと、3エリアと8エリアや7エリアがいつも聞こえてきます。
もちろん比較点簡単に交信することも可能です。
ある意味「交信できる範囲が予想できてしまう」ということが起こります。

それに対して1.9MHzは全く予想不能なバンドと言われているようです。
8エリアとQSOしたと思えば、6エリアや4エリアが聞こえてきたり、更に2エリアまで聞こえてくる、なんてことは、よくあるようです。
しかも、つい10分ほど前に交信した相手の信号もあっという間に聞こえなくなったり、急に信号が浮き上がってきたりとスリリングなバンドだと1.9MHzの運用者の多くが言っています。

トップバンドと呼ばれている1.9MHz帯は、周波数の低さから、アンテナの設置が難しく、一部の限られ方にしか運用されてきませんでしたが、これから多くの方の運用が見込めるバンドでもあるので、アワードハンティングやコンテストや移動運用など多彩な楽しみ方ができるバンドになりました。

7MHz帯はフルサイズダイポールだから使えるバンド幅が広い?

W719の魅力の一つが、7MHz帯はフルサイズダイポールで動作すると言うことです。
W719の7MHzで対応しているバンド幅は、7.0~7.2MHzと言うデータがメーカーから発表されています。
通常、7MHzのフルサイズダイポールですと、短縮型のアンテナと比較すると非常に扱いやすいアンテナという特長があります。

まずは、バンド幅の広さです。
短縮率の高いアンテナだと、どうしても、使用できる周波数の幅が狭いのが難点です。
無線機のVFOダイアルを30度くらい回すと、調整をし直さないといけないアンテナが多いですが、フルサイズダイポールであればある程度のバンド幅が確保できます。
経験では、7MHz帯の場合、中心周波数を7.1MHzにしておくと、バンドの下の方のCW(モールス)やバンドの上の方で運用しているAMにも対応できるといった感じで、SWR1.3以下で使用できる感じです。
多分ですが、W719の7MHzでも同じような感覚で使用できると思われます。

実はコンパクトなダイポールアンテナ。
設置した場合、W719の場合は約30mのスペースを必要としていますが、移動運用の場合だと、ワイヤーを張るだけのスペースであれば、以外とアンテナを展張できる場合があります。
垂直系のアンテナだと足場の設置など、難しいこともありますが、ワイヤー系は自由度が高いのも特長です。
また移動運用の場合、ワイヤーを丸めて収納してしまえば、狭い車内でも、無線機や、宿泊用品の収納にスペースを割くこともできます。


▲1.9MHz帯のバンドプラン、一部の周波数が抜けているので運用には注意が必要です。


▲7MHz帯は近年拡張されたので、以前よりも混信が減少して運用しやすくなっています。

雪国のユーザーに朗報かも?

これから寒くなってくると、雪の降る地域の方にとっては、積雪でアンテナにダメージがあるという方も多いと思います。
特に大型アンテナを設置されている方は、冬になるとアンテナを撤収される方もいらっしゃるとか。
そんなときにダイポールアンテナは最適なアンテナとなるでしょう。
HFハイバンドだとどうしても大型の八木アンテナを使いたくなりますが、ローバンドである7MHzやMFの1.9MHzであればダイポールは活躍します。
それにW719は1.2kWの耐入力ですから、上級局のハイパワー運用にも十分耐えてくれます。
今シーズンは、W719の導入を検討してみては如何でしょうか?

BCL(中波DX)に最適なアンテナ

しばらくすると停波してしまう中波(AM)ラジオのDXハンティングにもW719は威力を発揮します。
停波まで時間が無いので、今季の冬が貴重な受信のチャンスです。
AM放送に周波数が近いW719があれば、いままで受信のチャンスを逃していたDX局の受信も成功するかもしれません。

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