西無線の新技適市民ラジオNTS111Tを使ってみた

フリラjpでは西無線研究所の協力を得て、試作機であるNTS111Tの貸し出しを受けることができました。
NTS111Tは市販が予定されているNTS111の試作機として製造され、新技適を取得している西無線研究所としては初めての市民ラジオ無線機です。
そんな試作機であるNTS111Tを貸し出していただいたので、少し使ってみた感想などを書いていきたいと思います。
この記事は、あくまでも試作機であるNTS111Tの感想であって、市販のNTS111と仕様や味付けなどが変わる可能性があることをあらかじめご承知おきください。


▲今回実験に使用したのは、市販に先駆け試作で製造されたNTS111Tです。もちろん新技適を取得した合法CB機です。

まずは持ってみた感じから

まずNTS111Tで使用されているボディーですが、タカチから発売されているLC165-M4という市販のケースを加工したものとなっています。
スイッチ類が配置されているパネル面の交換はメーカーで対応するとしていますが、フロントパネル(LED配置面)のパネルに関しては、汚れや傷などによって交換が必要な場合は、ユーザーによって交換ができるように交換用パーツを販売するということです。
ただ残念なのはベルトクリップやストラップを取り付けられないことです。
タカチのカタログでは工夫次第で応用できそうなバンパーのようなものが発売されているようなので、今後NTS111が発売されたあとのユーザーの方の工夫を参考にしたいと思います。


▲トップパネルの様子です。スイッチ類とスピーカーマイクのジャックが並んでいます。アンテナと本体の間にはパッキンやカラーの類いは表面からは確認できませんでした。


▲実際に持ってみると、そんなに持ちにくいといった感じはありませんでした。


▲通信実験に参加していただいたOMに、NTS111Tを実際に使っていただきましたが、本体上部にあるPTTはそれほど違和感はないようです。


▲NTS111Tと一緒に送られてきたハンドマイクです。どうやらNTS111にはハンドマイクが付属しているようですね。フリラのハンディー機運用はハンドマイクを使って運用するスタイルが基本なので、本体上部のPTTが使いにくいと感じる方も安心してハンドマイクで運用できます。ちなみにハンドマイクの代わりにイヤホンを使用することもできます。

続いては受信感度です

受信感度ですが、今回通信実験を行ったときに各局が持ち寄ったリグと比べても遜色ない受信感度を実現していました。

ソニーのICB-770やICB-87Rと同等か少し上、RJ-410よりも受信感度は良かった印象を受けました。
当日は残念ながらEsは発生しませんでしたが、F層反射の「チュークワ」で感度を比べてみると、ICB-770やICB-87Rと同等、タイミングによってはS感1つくらい感度がNTS111Tの方が上回っていたこともありました。
基本的にDXとの通信にも支障ないレベルでNTS111Tの感度は確保されているようです。


▲実験当日、各局が持ち寄った無線機です。左からRJ-130D(27.144MHz仕様)、iPhone7(大きさ比較用)、NTS111T、RJ-410の順番です。奥に見えるのがICB-770です。

▲実験参加されたOM各局も大興奮でNTS111Tの性能にうなっていました。(動画提供:実験参加OM局)

続いては”音”について

次に紹介するのがNTS111Tの音についてです。
メーカー発表の写真などを見ると、本体に内蔵されているスピーカーは一見小さいように見えますが、実際に受信して音を聞いてみると意外と音量が大きくて驚きました。
最大ボリュームにしても、本体がビビルと言うこともなく快適に使用できました。
NTS111Tで信号を受信したときの音ですが、乾いたような音が出ましたが、長時間聞いても疲れると言うことはありません。

送信時の変調音については全く問題ありません。
送信時も若干乾いたような印象を受ける変調音ですが、変調も深くかかっており、一瞬FM変調かと思わせる高音質は生の声を相手局に送り届けてくれました。
Esや信号レベルが弱い相手方に対しても、こちらの声が伝わりやすいのでは思います。
▲実験に参加していただいたベテランOMにもNTS111Tは大満足していただいたようです。本体に内蔵されたマイクでも十分に変調は乗っているようです。過変調防止には、以前に特許を出願(特開昭54-052452)した技術が投入されているとのことです。


▲一見小さいように見える内蔵スピーカーですが、出力される音量は必要にして十分でした。最大ボリュームでも歪んだり割れたりしない音質は、西無線研究所のノウハウのなせる技でしょうね。(写真提供:西無線研究所)

▲実際に交信実験で録画されたNTS111Tからの変調音です。乾いた音質ですがクリアーで深い変調はDXやEsのときも相手に伝わりやすい、まるでAMではなくて、FMと勘違いするような音質だと思いました。(動画提供:実験参加OM局)

付属の電池ケース

NTS111で予定されている付属品を紹介したいと思います。

●ハンドマイク
●外部電池ケース
●ACアダプター(FUSEつき)

以上の3点が付属品になるようです。
ハンドマイクは上記の写真で紹介したとおりで、ACアダプターについては写真で紹介するまでもないと思いますので、残りの外部電池ケースを紹介します。


▲コレが外部電池ケースです。単3電池が4本入るようになっています。容易に電池ケースの蓋が取れないようにネジ止めされているのが特徴的ですね。


▲外部電池ケースの内部はこんな感じ。FUSE付きのDCコードが付いています。


▲ネジ止め部のアップです。金属などは使われていないようなので、あまり強く締め込まないように気をつけたいですね。

まとめ

今回テストしたのはNTS111の試作機であるNTS111Tでした。
試作機であるNTS111Tから市販バージョンのNTS111では更に熟成が進むと思われますが、試作機のNTS111Tでも十分に実戦投入できるリグだと感じました。
これは西無線研究所が、今までの経験やノウハウの蓄積をNTS111Tに反映した結果だと思います。
また開発期間が約3ヶ月という短時間でありながらも製品として形にできた開発スピードにも驚かせられました。
製品版のNTS111の登場が待ち遠しいですね!


▲ベテランOMいわく「どこにもない、どれにも似てない独創的なデザインだ」とNTS111Tを実際に手に取って思わずうなっていました。


▲通称「佃大橋の主」と呼ばれるベテランOMも受信感度や変調音などに大満足の様子です。実際に運用しているときの表情が終始笑顔が絶えませんでした。


▲実験終了後のマクドでのミーティングの様子です。ベテランOMも改めてNTS111Tを手に取ってみて、どうやらNTS111の購入を決意した様子でした(笑)

実験参加局からのコメント

実験当日たまたま、実験現場である佃大橋に居合わせた方に色々とご協力を得ました。
実験終了後に以下のようなコメントが寄せられています。

●思ったより受信感度良く、音も大きかったです。変調も外部マイクなら深い感じでした。ともかく軽かったです。

●直接触ると余計欲しくなっちゃいます。欄干に付けるとアース効果バッチリで、チュークワがICB-770よりSも振れ、いい感じで入っていました。

●アンテナはもう一段長くなるそうです。

●製品版はNTS111Tではなく、T無しのNTS111となるそうです。

●アンテナのしなりが良く、付け根に不安を覚えましたが、まあ大丈夫だと思います。本体がツルツルなので、ストラップ付きのカバーが欲しいですね。

●短時間でしたがRJ-410よりも遥かに受信性能は良いように感じました。
メーターの振りもICB-660のインチキSメーターと違って、かなり敏感に反応するビンビンメーターでしたよ。

●スキャン速度も丁度良く、PTTですぐに解除できるので機動性も良いと感じました。

●華奢な筐体から出る実際の受信音を聞いてみてコンディション開けば簡単にEs交信できそうな感じでした。

●変調は乾いたカリカリな音質で遠距離交信時に有利に働くと思います。
特に外部マイク装着時は、より深く聞こえました。

●山岳移動時や普段の持ち運びには相当気を付けないと圧に弱そうな印象でした。

●5局でしたが、対岸にヨコハマAD???局も来ていました。興奮でコール失念。

●割れはしないでしょうが、スイッチ類が心配で傷もすぐに付いてしまいそうです。
やっぱりカバー欲しいですね。

●ハンディーではありますが、やはりPTTマイクが使えるので、耐久性さえ伴えば、RJ-450のように半ポータブル機のように使える感じでした。
やはりメーター付きなので、この辺はRJ-410やRJ-450には無いアドバンテージを感じました。
それと、電圧的にモバイルバッテリーも使えるのではないのでしょうか。

上記のようなコメントでした。
あえてホボホボ無修正で掲載していますがかなりの高評価ですね。
こちらからコメントをお願いしたわけではありませんので、コメントを寄せていただいた方の、ホントに個人的に感じたことを表現されていると思います。

NTS111の仕様は以下の通りです

●NTS111詳細

対応規格:平成17年12月1日改正 無線設備規則 別表第3号
サイズ:165 × 80 × 27 mm(突起部含まず) 237 × 80 × 27 mm(アンテナ短縮時)
重 量:400g(単三アルカリ電池4個内蔵時)
電波形式:A3E
変調方式:直列変調 (励振段と終段にトランスレスで変調をかける)
受信方式:ダブルスーパーヘテロダイン方式 1st IF=90MHz 2nd IF=100kHz
周波数:26.968 / 26.976 / 27.040 / 27.080 / 27.088 / 27.112 / 27.120 / 27.144MHz
動作電圧:4.8 ~ 6.0 V(6.6V以上の場合は壊れます)
動作温度:-10 ~ +50 ℃ TCXO搭載(±2.5ppm / -30~ +60 ℃)
電源:単3型アルカリ乾電池 × 4 本内臓 外部電源接続端子 φ2.1 センター(+)
アンテナ:10段ステンレスロッド 全長 1375 mm
付属品:ハンドマイク / ACアダプター / 外部電池パック(FUSE付き)

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク