西無線の新技適市民ラジオ機NTS111がいよいよ予約開始!


「NTS620のような27MHz CBトランシーバーを作ったら、需要有るかなあ・・・?」

2018年11月5日、西無線研究所のtwitterアカウントで、つぶやかれた一言からNTS111の開発プロジェクトは始まりました。
そのツイートには多くの「いいね」がつけられ、市民ラジオ愛好家の方から支持を得たと確信したことからNTS111の製品化が始まりました。
twitterでは開発の初期段階から進捗状況がリアルタイムで報告されていたことから話題になった新技適対応の市民ラジオ無線機のNTS111が満を持して西無線研究所から発売となります。


▲スピーカーが小さい印象を受けましたが、試作機のNTS111Tで実際に音を出してみると十分な出力を得られました。NTS111Tでは屋外での運用で音量不足と感じることはないと思いました。(写真提供:西無線研究所)

改めて発売される機種を確認してみよう

まず発売される機種を改めて確認したいと思います。
NTS111はフリラのカテゴリーの中でも一番歴史が長い「市民ラジオ」、通称CB無線もしくは合法CBと呼ばれるカテゴリーの無線システムです。
アンテナは本体と一体型で、最大出力は500mw、割り当てられたチャンネルは8ch、電波形式はAMというものです。
NTS111はもちろんこれらのスペックを満たした機種です。

有志の手による新技適のCB機や新技適に対応させるため改造されたCB機は、一部で出回っているものの、法人として新技適機を発売するのは、サイエンテックス社、ポラリスプレシジョン社、そして西無線研究所ということで3社目の参入ということになりますが、無線機の専業メーカーで、過去に無線機の発売を経験しているのは西無線研究所だけなので、実績あるメーカーから市民ラジオ無線機がリリースされるということで、ネットを中心にフリラの方の間で話題の中心になっていました。


▲ソニーの市民ラジオ無線機ICB-680とNTS111を並べて撮影した写真です。なんとなくですがNTS111の大きさが伝わってきますね。(写真提供:西無線研究所)


▲NTS111のスプリアス特性を測定した時の波形です。写真下段左の画像に注目、中央をピークとして左右に段階的に波形が測定されていますが、中央を一つ目と数え、左右4つ目以降がスプリアスと呼ばれる成分として技適の際はチェックされます。(写真提供:西無線研究所)

▲スキャン動作中のNTS111。どうやらスキャン機能があるようです。(動画提供:西無線研究所)

スペックを見てみよう

早速ですが、NTS111のスペックを見てみましょう。
すでに発売されているサイエンテックス社のSR-01などと比べると高機能ではありませんが高性能な無線機仕上がっていることはベテランのフリラの方であれば、開発状況を見れば一目瞭然だと思います。
あえて高機能を目指すのではなく、高性能を目指したのは「人工衛星品質」の西無線研究所ならではの開発コンセプトではないかと思います。(西無線研究所では、超小型人工衛星用FM CW送受信機を製造販売しています)

●NTS111詳細

対応規格:平成17年12月1日改正 無線設備規則 別表第3号
サイズ:165 × 80 × 27 mm(突起部含まず) 237 × 80 × 27 mm(アンテナ短縮時)
重 量:400g(単三アルカリ電池4個内蔵時)
電波形式:A3E
変調方式:直列変調 (励振段と終段にトランスレスで変調をかける)
受信方式:ダブルスーパーヘテロダイン方式 1st IF=90MHz 2nd IF=100kHz
周波数:26.968 / 26.976 / 27.040 / 27.080 / 27.088 / 27.112 / 27.120 / 27.144MHz
動作電圧:4.8 ~ 6.0 V(6.6V以上の場合は壊れます)
動作温度:-10 ~ +50 ℃ TCXO搭載(±2.5ppm / -30~ +60 ℃)
電源:単3型アルカリ乾電池 × 4 本内臓 外部電源接続端子 φ2.1 センター(+)
アンテナ:10段ステンレスロッド 全長 1375 mm
付属品:ハンドマイク / ACアダプター / 外部電池パック(FUSE付き)


▲NTS111のサブ基板、送信時27MHzで最大約5mw出力と、受信時に90MHzを100kHzへ周波数変換する部分です。(写真提供:西無線研究所)


▲2019年1月9日には恒温槽で-30~+60℃の範囲で受信動作が確認できたとツイートで報告がありました。恒温槽での動作検証は人工衛星品質の基本ですね。しかも着手から2か月でここまで進むとはすごい開発スピードです!(写真提供:西無線研究所)

予約方法について

NTS111の販売方法はメーカーの西無線研究所から発表されています。
以下の通り西無線研究所から提供された情報を発表します。

※※初回製造・販売の予約受付け要領※※

NTS111の価格はまだ未定で、これから下記の手順で決めていきます。
製造数量で大きく価格が変わるのですが、事前の需要予測が難しいので御協力お願いします。

1.量産数量別の価格・・・予約数と価格がマッチする製造・販売数を見定めます。
予約数 100台以上・・・85,000円 (91,800円/税込み)
予約数 300台以上・・・75,000円 (81,000円/税込み)
予約数1000台以上・・・65,000円 (70,200円/税込み)
<台数が多いほど安くなりますが、今回の応募結果により価格が確定します>
無線機販売店経由の予約も受け付けます。(日本国内で実店舗を持つ無線機販売店)
予約数量が足りない場合は、方針を検討し直します。

予約受付専用メールアドレスを開設します。
85,000円で予約・・・ nts01@nishimusen.co.jp
75,000円で予約・・・ nts03@nishimusen.co.jp
65,000円で予約・・・ nts10@nishimusen.co.jp
予約金額に該当するメールアドレスへ、成約した場合の商品送付先住所を記載して
メールを送信して下さい。(送付先住所を記載してない場合は無効になります)

予約メールの文例:(nts03@nishimusen.co.jp へ送信)
NTS111を75,000円(81,000円/税込み)で1台予約します。
送付先住所 ******************
名前 *********
見出し(タイトル)は、NTS111予約1台

2.予約数を集計して製造数量を定め、価格を確定します。

例えば、100台以上の85,000円で予約が110台で、
300台以上の75,000円の予約が130台の場合は、
85,000円の価格で110台製造・販売して、
75,000円で予約の130台はキャンセルになります。

85,000円で予約が80台、75,000円で予約が250台の場合は、
合計330台製造して、価格は75,000円。
価格85,000円の予約80台の方にも安い方の価格75,000円で販売します。

合計数量が299台以下で、85,000円での予約が99台以下の場合は中止になります。
上記の金額は税抜き価格です、支払いは消費税を足した金額になります。
今回の量産が中止の場合は少量生産の価格を別途に定め、募集し直します。
この場合、製造数量によっては、かなり高価になる場合があります。

3.量産確定後、納品までの納期は数量で変わりますが約3ヶ月。
価格が決まったら、お支払いは銀行振り込みでお願いします。
支払い期限は、納品予定日の1ヶ月前まで。
未入金の方には期限が近づいたらお知らせします。
商品の発送は、特別な事情が無い限り支払い日順になります。

4.実装部品や付属品などの仕様が一部変わる場合がありますが、ご承知おき下さい。

5.その後については、需要を見定めながら計画的に量産、販売して、販売店の店頭に
並べていただけるようにしていきたい。
その後の価格は、今回確定した価格に準じて販売していくつもりです。

予約方法や価格は以上です。

NTS111は「人工衛星品質の港町トランシーバー」だった

今回は西無線研究所の協力を得ることができ、試作機のNTS111Tを使用する機会に恵まれました。
短時間ですが実際に使ってみて感じたことは、新技適の市民ラジオ無線機は選べる時代になったということを実感しました。
今まではメーカー主導で、与えられた無線機を選択の余地もなく購入せざるを得ませんでしたが、NTS111の登場によって、ユーザー主導で無線機を選択することができるようになりました。
これは大きな出来事だと思います。
メーカー主導だと無線機が高額になってしまう可能性があります、そんな心配を今回の販売方法では、注文を受けた台数によって販売価格が決定するというユニークな手法を取り入れています。
オーダーを受け付けた台数によっては販売価格が安くなるというものです。
実験的ですが、アマチュア無線機のように、今までの経験が生かせない市場での無線機であるためメーカーとしても熟慮の結果だと思います。
大きな無線機メーカーではできない、ユーザーの立場に立っての価格決定は人情味あふれるビジネスのやり方だと感じました。
人工衛星用無線機も市民ラジオ用無線機も、人情味あふれる同じメーカーが作っているとは、NTS111の性能にも期待できそうですね。

NTS111Tを実際に使ってみた報告は後日行う予定です。


▲操作パネルにはスイッチ類が3つというシンプルな作りです。


▲試作機のNTS111Tの運用報告は後日に行う予定です・


▲実際に人工衛星に搭載され、現在も宇宙空間で稼働中の西無線研究所製の通信機。こんな最先端技術やノウハウや実績は他社にはない。NTS111は、まさしく人工衛星品質で製造されている市民ラジオ無線機といっても過言ではありません。(写真提供:西無線研究所)


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