ベルトクリップについて考える

今回は特小や、デジ簡のハンディー機に付属しているベルトクリップについて考えてみます。
アマチュア無線機や、デジタル簡易無線機、特定小電力無線機などを購入するとベルとクリップが付属してくると思います。
一部の業務機では別売りになっていることもあるようですが、導入の際はベルトクリップが取り付けられて納品されている場合がほとんどのようです。

メーカーの思惑が出るパーツ

ベルトクリップほど、メーカーが「無線機に対する考え方が出るパーツはない」といって過言ではない付属品です。
ベルトクリップを見れば、その無線機の素性やコンセプトが読み取れるパーツだということですが、最近は少し様変わりしてきていますが、基本的に無線機想定される使用目的を如実に表現しています。
では最近のフリラとしても人気のある、特小とデジ簡のハンディー機で検証してみたいと思います。

特定小電力機の場合

特定小電力機は基本的に業務機として開発されています。
あるメーカー関係者の話では、全国的に大きな拠点のある企業に特小機を導入したときは、数万台の導入実績があると語ってくれました。
また、地方自治体や、消防団など、千台単位の見積もりや受注も日常茶飯事とのことです。
これらのことを考えれば、フリラでの交信を趣味とする方を対象として、無線機が開発されていないということは容易に想像できます。
各無線機メーカーにとって特定小電力機は戦略的業務機といった位置づけになっています。
戦略的に価格設定もされているため、安価に導入できるように無線機自体はもちろん、付属品についても設計されています。
よって付属しているベルトクリップの大量生産に向いている樹脂製のベルトクリップとなることがほとんどです。
樹脂製のため、連続使用や負荷がかかったときは破損の恐れもありますが、メーカーとしては消耗品という考え方のようで、オプション扱いでベルトクリップがカタログにもラインナップされています。
インターネットなどでは「ベルトクリップがチャチイ」というような表現も見受けられますが、チャチイのにも訳があるということになります。

▲アルインコのカタログにも、純正ベルトクリップが掲載されています。ベルトクリップは破損することがあることをメーカーも想定しているということでしょうか。

デジタル簡易無線機の場合

アイコムから発売されたデジ簡機のID-31以降、各メーカのラインナップにも変化が出てきましたが、デジタル簡易無線機は新しいタイプの業務機として製品開発されています。
今回は、八重洲のVXD-10/VXD-20を例にあげて紹介してみます。
これは標準でVXD-10に付属しているベルトクリップです。
本体との接続する分が金属製となっています。
ベルトを挟む部分は樹脂製となっていますが、標準の付属品といえども堅牢なつくりになっています。

▲VXD10の純正ベルトクリップ

次に紹介するのが、VXD-10とVXD-20に共通するオプションのCLIP-17Bです。
クイックリリースベルトホルダーとメーカーが表現しているオプションのベルトホルダーです。
ベルトホルダー自体は2つのパーツに分かれており、ベルトに取り付ける部分と、無線機本体につりつけるパーツから構成されています。
スピーカーマイクではなく、本体のPTTとマイクを使用して頻繁にオペレートすることを想定したオプションのベルトクリップとなります。

▲八重洲のクイックリリースブラケット「CLIP-17B」のイラスト

クイックリリース・ブラケットCLIP-17BをVXD10で使ってみる

さらに紹介しますのが、金属製のベルトクリップSHB-12です。
この金属製のベルトクリップは消防団向けに開発されたベルトクリップのようで、耐火服の分厚いベルトや高温にも耐えるような設計がなされています。

▲ヤエスから発売されているSHB-12

このように、VXD-10/VXD-20(正しく型番を表現すると業務仕様機はVXD-291D/VXD-450R)はオプションベルトクリップも用意されており、多彩な使用用途に合うように設計されていました。
単にベルトクリップといえども、使用用途などによってオプションのベルトクリップも用意され、多彩な運用が可能となっているわけです。
ちなみにアイコムからはMB-97が発売されています。


▲アイコムから発売されているMB-97。対応機種はIC-DPR6、IC-4810、IC-D400、ID-4800となっています。

業務機の場合

150MHz帯や460MHz帯などで使用されているいわゆる「業務機」ですが、基本的にメーカーから出荷されている状態は、本体のみという場合が多いようです。
出荷された本体を、業務機販売店でROMやプロファイルを書き換え、周波数設定などを行い、使用する周波数や、技適にあわせたアンテナや、ユーザーからの注文にあわせたバッテリー、無線機のケース、スピーカーマイク、連結充電器、免許申請などがセットとなって販売されます。
もちろんこの中にはベルトクリップも含まれうわけですが、ユーザーの使用用途によってベルとクリップも選択されます。
激しい動きを予想される現場で使われる無線機には堅牢なベルトクリップを、デジ簡機で説明したように、高温にも耐えるような現場には金属製のベルトクリップを、そして高所作業などで使用することが予想される無線機は、あえて樹脂製のベルトクリップという場合もあります。
これは、ワイヤーなどがベルトに装着された無線機に絡んでしまった場合、ベルトクリップが破損することで、体をワイヤーなど引っ張られることを防止する目的です。
使用用途に合わない堅牢なだけのベルトクリップでは危険ということがわかります。

デジ簡のオプションベルトクリップに注目

アイコムから新製品IC-DPR30が発売!

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