新型CB機SR-01の公開資料を読むPart2

サイエンテックスから発売が予定されている新型のCB無線機SR-01の公開されているカタログから、その性能を探る企画の第2弾です。
Part2ではカタログの1ページ目と3ページ目を紹介しましたが今回は、2ページ目と、4ページ目を紹介していきます。
カタログのURLは以下の通りです。
http://www.scientex.co.jp/citizenband/pdf/sr01.pdf

sr01_P2_00_320sr01_P4_00_320

2ページ目はさらっと流して進めます

カタログの2ページ目がフロントパネルのスイッチ類に機能紹介と外寸のサイズがわかりやすく表示されています。
普段から無線機に触れている方であれば、直観的に操作ができる機能ばかりだと思います。
必要にして最小限の機能が搭載されています。
そして気になるのがスケルチの廃止です。
実際にQSOするときにスケルチは、100%解放状態だと思います。
通常のスケルチ機能の存在に疑問を感じていた方も少なくないと思いますが、SR-01では潔く廃止されています、何か気持ちがすっきりした感じがします。

sr01_2P_01

また、2ページ目で、さらっと流せないのがメーター部の解説です。
sr01_P2_01
「国産品」と誇らしげに表示されています。
なかなか国産のメーターはあっても価格が高いというデメリットがありますが、安価な絵画くぃせいと比べると精度が違います。
メーターといっても、それ自体は測定器としての側面を持っているわけなので、精度が高いということは正義なのです。
ある程度の精度であれば、海外製のメーターでもよかったのでしょうが。メーカーとしてのアイデンティティーとして精度の高い国産品を採用したと思われます。
このような細かいところにメーカーとしての、ユーザーに対する誠意を感じさせます。
メーターの指針は無線機の状態によって3モードに切り替わるようです。

怒涛の仕様表示

いよいよ最終ページの4ページ目です。
ここではSR-01の仕様が公開されていますので早速見ていきましょう。
sr01_P4_01

●対応規格
これはまさしく「新技適」に適合しているという意味です。
平成34年問題もクリアです。

●周波数
合法CBで電波を発射できるすべてのチャンネルを網羅していることがわかります。

●アンテナ
ロッドアンテナの仕様が公開されています。
ロッドアンテナはステンレス製で10段、ロッド部と、ローディングコイル部を含めて、アンテナの全長は、既定の2000mmに対して、1965mmとギリギリの長さです。

●本体外形
筐体サイズです。

●送受信切替方法
取り外しができるハンドマイクが使用できます。
本体側のPTTではなく、マイク側PTTでの送受信切替に対応しています。
また、SR-01は高性能なマイクアンプを内蔵していることが、フリラjpの取材で分かっていますので、外部にマイクアンプやエコーチェンバー、スタンバイピーなどを接続するような、SR-01の技適の範囲外と疑われるような機器の接続はやめましょう。

●電源
電源の部分は大きくスペースが割かれています。
単3のアルカリ乾電池が6本、もしくは単3型の充電式電池が使用できるということです。
外部電源タイン氏も装備しており、驚くのが、動作電圧の幅広さです。
なんと6.0V~15.0Vまで対応しています。

●発振方式
基準の源発はクリスタルを用いて精度の高い安定した信号を用いており、フラクショナルN型PLL回路を使用しています。
普段から、光関連製品の製造を行っているメーカーだけに高周波に関するノウハウが生かされ、今までのCB機とは一線を画す、現代の考え方でできている心臓部を持った無線機といえます。

●変調方式
振幅変調(A3E)/終段ドレイン変調
AMマニアであればこの仕様を見るだけで萌えるポイントだったりします。
フリラjpの取材で、SR-01は変調部にトランスを用いていないトランスレス設計です。
トランスを用いていない代わりに、D級アンプを用いて終段のFETのドレインに変調をかけるという方式と使用しています。
音声の処理は、音声信号を一旦PWM信号に変換し、スイッチング(D級動作)後、LCのLPFを通過させ、音声とDC電圧が重畳した電圧波形を発生その電圧を終段ドレインに印加して高電力変調をかけるプロセスとなっています。
終段は、PowerMOSFET PD85004を 電力効率の高いE級動作で使用しています。
最近では、トランスの入手が難しくなっており、入手できても部品の価格は非常に高価です。
そのような問題を、ユニークな新しい技術で解決して、コスト削減を実現しているようです。
また、終段ドレイン変調ですが、通常のトランジスターでいえば「終段コレクター変調」、真空管回路に置き換えて考えると「P-SG同時変調」(P-SG=プレート-スクリーングリッド)というAM変調としては変調が深くかかり、大変音質もいい変調方式です。
アマチュア無線機などでは、低電圧変調を用いることも多いのですが、最新のD級アンプを用いた、PWM(パルス幅変調=Pulse Width Modulation)との組み合わせによる新発想で終段ドレイン変調という、変調の深い品質の高いAM変調を得られるようになっています。

●空中線電力
アンテナは発射される出力です。
上限の0.5W出力を得られます。

●RIT可変範囲
通常の受信周波数から±3kHzの範囲変化させることができます。
送信周波数のズレた、古い無線機と交信する際に威力を発揮して、遠距離交信のサポートをしてくれる機能です。
具体的には、Esなどで呼ばれる側となり、パールアップになった場合は、3段階に切り替えができる帯域幅の選択と併用すれば、複数から呼ばれる信号を聴きやすく分離することができるようになります。

●内蔵スピーカー
搭載されているスピーカーのサイズと、スピーカーから出力される低周波出力が記載されています。

●重量
SR-01の重量です。

●製造地
安心の日本国内生産です。

SR-01のこだわりとは?

●筐体デザインへのこだわり
デザインコンセプトが昭和レトロ、機能を絞り込み、直観的な操作を追求した結果の実用的な機能とデザインコンセプトが融合して、まさしく古き良き時代の昭和30年代の無線機のような筐体デザインに仕上がりました。
フリラのツボにはまるデザインです。
ちなみになんですが、天板部分だけでいいので、ちりめん塗装だと、更にレトロな雰囲気でかっこよくなると思います。

●最新の回路設計
フラクショナルN型PLLやPWMの変調回路の採用など、従来の設計とは一線を画した、回路を導入することによって、コスト削減と、回路の再現性の高さを実現していました。

●アンテナへのこだわり
SR-01のアンテナへのこだわりは尋常ではありませんでした。
フリラ愛好家にとっては当たり前のロッドアンテナを現代でも使用するなど、メーカーとしての部品調達力を見せつけられたのと同時に、譲れない部分は譲れないというメーカーとしての誠意を感じました。
またローディングコイルを外部に設置するなど、少しでも限りある送信出力を有効に使おうという設計には脱帽といわざるを得ません。

sr01_P4_03_480
本体を縦置きにすると、筐体とローディングコイルが干渉して電波が効率よく発射されないため、縦置きでの運用はできません。
残念なことで、アンテナにこだわったための代償といえますが、効率よく電波を発射するためには必要なことだったのです。

●アンプへのこだわり
アンプ(増幅部)へのこだわりが見て取れる無線機でした。
編集部の取材では、マイクアンプを内蔵していることがわかっています。
このマイクアンプは、マイクコンプレッサーのような動作をするようで、過大入力があった場合のひずみを自動的に補正する機能を持っているようです。
マイクから入力された音声信号は、マイクコンプレッサおよび変調レベルのリミッタ回路を通過、その後段に、急峻な8次エリプティック・LPFを配置これらの組み合わせでクリーンな送信スペクトルとAMならではのマニア好みなパンチの効いた変調を両立しています。
さらに、ヘッドホン端子とスピーカー出力が別々のAFアンプで駆動されているのも驚きです。また、変調部に使用されているD級アンプによりトランスレスの設計と実現しており、終段FETのドレインへ変調をかけているという、まさにアンプへのこだわりと呼べる設計がおおなわれていました。

●設計の発想はアマチュア無線機がベース
今回の記事を執筆して気が付いたことがありました。
SR-01の設計のベースになっている考え方ですが、アマチュア無線機の技術をいかにしてCB機へフィードバックするかということが見えました。
今までの家電メーカーが製造していたCB機は業務機としての発想が基本できたが、1970年代中盤ごろから、1980年代半ばに起こったCBブームに合わせて通信機ライクに変貌を遂げました。
しかし、中高生相手のマーケットですから、本格的な通信機としてのCB無線機は登場することなくブームが終わってしまいました。
そして約30年の時間を経て登場したのがSR-01です。
本格的なアマチュア無線で採用されている機能をCB機にフィードバックして本カウ的なDX通信にも対応できる通信機として発売されることとなりました。

Part1の記事はコチラ↓
https://www.freeradio.jp/?p=627

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