KENWOODからデジ簡TPZ-D510が発表

JVCケンウッドからデジタル簡易無線の新機種TPZ-D510が発表となりました。
従来の30ch(3R規格)に加えて、スカイスポーツ用の上空チャンネル5ch(3S規格)も使用可能なデジ簡になっています。
発売は5月中旬を予定しているということです。

▲トップパネルのLEDは設定で7色から選択でき無線機のグループ分けに最適です。

開発にあたっての背景はこんな感じ

最近レジャーとか業務で特小が人気になっていますが、やはり特小だと10mwという小さい出力のため飛ぶ範囲が限られてくるという悩みがユーザーから上がっていたようです。
かといって、従来のデジ簡だと出力は大きくても、本体がどうしても大きくなってしまうため、コンパクトで高出力な無線機が求められていたようで、ケンウッドとしては小型でありながら高出力なデジ簡の開発に着手したということです。

意外とよく飛ぶ2W出力

関東地区などでデジ簡を運用されている方であればご存知の方も多いと思いますが、通常の高所での運用時には1w出力で十分に楽しめるという意見も多く聞かれます。
すでにアルインコのDJ-DPS70が2w出力に切り替えられる機能を搭載しており、業務局であっても電池の持ちと飛びのバランスが取れている出力ということで定評がある2w出力を採用したようです。
ちなみに3S規格の5chについては自動的に1w出力に切り替えられます。
3R規格の30ch分については2w出力です。

30ch+5ch対応!

TPZ-D510は通常の陸上、周辺海域で使用できる30ch(3R規格)と上空、陸上、周辺海域で使用できる上空チャンネルS1ch~S5chまでの5ch(3S規格)の両規格で使用できる無線機に仕上がっています。
一部のネット情報では30ch+5chの無線機に対して35chフルカバーと表現されている方もいらっしゃるようですが、本来は3Rと3Sの異なった規格の無線システムのため35chフルカバーという表現は正確な表現とは言えませんが、交信するために使用できるチャンネルは35ch分あります。

オシャレなデザインだけど堅牢です

ケンウッドの特小とかデジ簡ってデザインがいかにも無線機というデザインではなくて、オシャレな感じがしますよね。
でもオシャレなデザインだとキャシャで壊れやすいイメージなんですが、TPZ-D510はそんなことないみたいです。
アメリカ国防総省軍用規格MIL-STDの11項目に適合、さらにIP67相当の防塵・防浸性能に対応しているというのです。
これなら移動先での天気の急変にもある程度対応できそうです。

大出力のスピーカー搭載

最大750mwという大出力のスピーカーが内蔵されています。
フリラの方であれば、移動運用の時にスピーカーの出力が足りなくて苦労された方も多いと思います。
もちろん業務ユーザーであれば騒音の中で使用することもあるかと思いますが、大出力スピーカーで作業も安全にはかどると思います。

業務仕様だけにフリラとしての残念ポイント

このTPZ-D510ですが、基本的に業務機という立ち位置で開発されていますので、趣味で交信そのものを楽しんでいるフリラの方からするとチョットばかり残念なポイントがあります。

●アンテナが取り外しできない
3S規格を取り込んで、しかも小型ボディーを目指して作られたのでアンテナが取り外しできません。
この無線機のコンセプトを考えれば当然のことですが、フリラの方には残念ポイントですが、すでにアイコムから先行発売されていた2規格の登録型デジタル簡易無線機のIC-DPR30はアンテナ内蔵タイプで最大1w出力なのに対して、アンテナが外部に露出して2w出力(3R)というところがアイコム機と差別化を図っているので、基本的な送受信性能はTPZ-D510の方が高いように思われます。

●出力が2w
遠くの局と交信したい時にはどうしても5w出力が欲しくなる時もあります。
省エネと飛びのバランスが取れた2w出力もフリラの方にとっては残念ポイントです。

●基本的に業務仕様です
フリラのような趣味の無線家向けに開発されていないため、業務ユーザーにとっては便利な機能や機構が満載です。
例えばプログラミン機能を使ってPCからチャンネルごとのUCや秘話機能、スキャン機能設定、選択呼出し機能等の詳細設定が可能だったり、ケーブルがよじれにくい独立回転ナットを採用したり新しい試みをたくさん取り入れているところですが、フリラの方が利用する機能かというと疑問です。
市場的には業務の市場はかなり大きいので、どうしても趣味の無線家であるフリラの意見はメーカーに届きにくいイメージですが、新しい機種が登場するということは潜在的なフリラの方が増える土壌が大きくなるということでいいことだと思います。

▲ケーブルがよじれにくい独立回転ナットを採用しています。

▲MCP-9B(フリーソフト)はWindows7.8.10に対応、プログラミングケーブルは別売です。

フリラとしてはサブ機に最適かも

まず大きさなんですが、幅50mm×高さ94mm×奥行27mm(突起物含まず)で重量が約160gと小型軽量です。
ちなみに幅54mm×高さ155mm×奥行28mm(突起物含む)

家族との連絡やレジャーでの仲間との連絡には最適です。
メインの無線機で移動運用しながらも、メインリグの電池が心細くなった時のバックアップ用にもちょうどいい大きさだと思います。
常にカバンに入れて、仕事帰りのちょっとした運用時にも威力を発揮しそうです。
万が一の時に非常持ち出し袋に入れておいてもいいかもしれません。
フリラの方のサブ機として導入を検討してはいかがでしょうか。

デジ簡(デジタル簡易無線・登録局)を運用するときに必要となるのが登録申請です。 登録法は「個別登録」と「包括登録」の2つの方法があり、今回...

動画版はこちらです

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