波長アナウンスの由来とフリラのCQのこれから

CQ11m…、CQを出すと時に使用している周波数の波長を言う習慣がアマチュア無線や市民ラジオ(CB無線)にはありますよね。
例えば、CBだったら「CQ11m(シー・キュー・イレブンメーター)」とかってやつです。
アマチュア無線の場合は、例えば7Mhzだったら「CQ40(フォーティー)」とか21MHzだったら「CQ15(フィフティーン)」というあれです。
先日新しくデジタル小電力コミュニティ無線も登場しましたので、この機会に改めて考えてみましょう。

周波数のアナウンスをする歴史は意外と長い

波長のアナウンスをするようになったのは意外と古くからやっているようです。
昔の無線機は高周波エネルギーを得るために火花送信機や高周波発電機といった装置などを経て今の時代に至っています。
火花送信機は第二次世界大戦後まで、一部の機器で使用されていたようですが、目的以外の信号のみを取り出すのが難しい質の悪いスプリアスの多い電波でした。
そんなことから第二次世界大戦前から周波数のアナウンスは行われていたようです。

オバケと交信?

CBの違法局が言ってる「デルタデンマークエックス霊」というわけではありませんが、スプリアスのことを昔は「オバケ」と呼んでいたようです。
目的以外の周波数で聞こえることからオバケと呼ばれていたようです。
アマチュア無線の短波帯の周波は3.5/7/14/21/28MHzなどが以前では許可されていました。
スプリアスの特性としては倍数の周波数に発生しやすいという特性があります。
例えば、3.5MHzで運用しているにもかかわらず、3.5MHz帯の2倍の7MHzや、4倍の14MHzにスプリアスが出やすいということになります。
本来は3.5MHzで電波を出しているのに、7MHzや21MHzで信号が聴こえてきてしまい「オバケ」で聞こえてきた信号に応答しても交信が成立しないといったことが起きることも度々あったようです。
そんなこともあり、CQを出すときに「私は3.5MHzで電波を発射していますよ」ということを示すために「CQ80m」と運用周波数帯をアナウンスするようになったということです。


▲昭和5年に電通大で使用されていた無線機です。アマチュア局によるハンドメイドの無線機よりも筐体がしっかりしており、パーツやメーターの配置など洗練されている感じがします。

フリラのCQはどうなってる?

昔の無線交信をきっかけに始まった、周波数のアナウンスですが、フリラのCQについても考えてみましょう。
よく聞かれるCQの時のアナウンスをまとめてみました。

◆CBの場合
CQ11m(シー・キュー・イレブンメーター)

◆特小の場合
CQ特小(シー・キュー・トクショウ)

◆デジ簡の場合
CQデジ簡(シー・キュー・デジカン)・CQ DCR(シー・キュー・ディー・シー・アール)
DCRはDigital Convenience Radioの略です。

◆デジタル小電力コミュニティ無線の場合
先日新しい無線システムの「デジタル小電力コミュニティ無線」が発表されました。
デジタル小電力コミュニティ無線での呼び出し方法についてはまだ、CQを出すときのアナウンスが決まっていません。
インターネットのSNS上でも、様々な議論が交わされているようですが、運用される方が増加すれば、流れで呼び出しの際のアナウンスも定着していきそうです。

ザーッと紹介していきましたがこんな感じで、フリラでCQを出す方はアナウンスされているようです。
アマチュア無線で習慣的に使用されているCQのアナウンスをフリラも形を変えて使っているということです。


▲アイコムから発表されたIC-DRC1、新しい「デジタル小電力コミュニティ無線」というカテゴリーの無線機です。

周波数のアナウンスはしなくてもいいんです

アマチュア無線では習慣的に使用されている運用周波数のアナウンスですが、必ずしも運用周波数をアナウンスする必要はありません。
アマチュア無線の従事者免許を取得する場合にも勉強した記憶がある方も多いと思いますが、CQの出し方は以下のように覚えましたよね。

1. CQ (3回)
2. こちらは (1回)
3. 自局のコールサイン (3回以下)
4. どうぞ (1回)

上記のようにアマチュア無線の運用規則で決められたCQの基本形は非常に簡単で短いものなのです。
実際にはこれでは呼び出しが短くて、CQを出していることが誰からも見つけてもらえませんので、色々とアナウンスを付け加えてCQをある程度長く、わかりやすくしているわけです。

実際にアマチュア無線でも以下のようなアナウンスが使用されています。

●CQ DX
主に自国以外の外国の局との交信を希望する場合に用いられます。
周波数によってDXの概念はかわってきます、例えば、7MHzでは日本から見れば外国である韓国は距離的に近いのでDXという認識ではありません。
市民ラジオでEsによる交信を希望する場合はCQDXを使うと、近距離にいる無線局から呼ばれることを防げるので便利ですが、Esが出ていないときにCQ DXというのは「ちょっと気取った」感じに取られてしまうので、CQ DXを使う時には空気感の読み方が必要とされます。

●CQ ※エリア / CQ W
※エリアの局や、W(アメリカ)の局との交信を使用する場合に用いられます。
エリアのほか、東京都といったように地名や国名などを指定して呼び出しを行うこともできます。
これとは逆に、特定の国からの呼び出しが多い場合は「NO JA」(日本の局とは交信を希望していない)といったようなアナウンスで除外指定して呼び出しを行うこともあります。


▲J4CT氏(堀野治助OM)によるハンドメイド送信機。J4CTは昭和10年に免許を受けているので、約80年ほど前に製作された無線機と推定できます。現在の無線機にも通じる基本的な送信機の作りです。

CQは簡潔かつ、ある程度情報をまとめて出しましょう

CQを出すときは、あまり長時間出し続けるというのも、聞いている方としては印象が良くないです。
かといって短すぎると、CQを出していることにすら気が付かないという状況になってしまいますので、ある程度の長さが必要なことが分かります。
そこでCQを出すときに、ある程度の情報を同時にアナウンスしてしまえば、交信に至ったときに話が盛り上がったりするというものです。
例えばこんな情報をCQに盛り込んでみてはいかがでしょうか。
●移動地名(xx県xx市xx山、標高xxxm)
●イベント名(イベント参加局との交信を希望する場合)
●秘話コード(デジ簡の場合)
●サブチャンネル(デジ簡と、デジタル小電力コミュニティ無線の場合)
こんな情報を複数回繰り返せば、ちょうどいい長さのCQになると思います。

最後にまとめてみたいと思います。

●周波数のアナウンスはしなくてもいい
●周波数アナウンスはしなくてもいいけど、するとカッコよく聞こえる
●デジタル小電力コミュニティ無線の周波数アナウンスはまだ(記事執筆時)確立されていない
●CQにある程度の情報を盛り込むとQSOが成立した時に便利

こんな感じでしょうか。


▲こちらもJ4CT氏によるハンドメイド送信機。上の無線機と比べると構成部品が増えて高度化されている印象を受けます。

動画版はこちらです

波長アナウンスの由来とフリラのCQのこれから

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